ピルを服用していても妊娠はできる!赤ちゃんへの影響は?

ピル

ピルには避妊の効果があったり、生理痛や生理不順の改善、または卵巣がんの発症率を下げる効果が期待出来たりと、女性にとってはメリットの多い薬です。

しかしその反面、副作用が強いという印象があり、「のちのち妊娠できにくい体になってしまうのでは?」と不安になる女性も少なくありません。

そこで、ピルを服用していてものちのち妊娠ができるのか?また、生まれてくる赤ちゃんに何か異常がみられることはないのか?解説していきます。

これを見れば、安心してピルを使用することができますよ。

ピルを服用していても妊娠ができる理由

ピルを服用していても、後の妊娠には影響がないことがわかっています。

では、なぜピルを服用しても影響がないのかについて詳しく見ていきましょう。

生理周期が整えられる

妊娠できるかできないかは「排卵しているか」がポイントになります。

ただ単に生理が不順だったとしても、ちゃんと排卵していれば妊娠は可能です。

排卵が起こらない、いわゆる無排卵月経の原因は、生活習慣やストレスなど様々にありますが、生理不順になると無排卵になる可能性も高くなります。

生理不順だったり、無排卵月経が考えられる場合は、まずピルを飲んできちんと生理周期を整えることが大切です。

生理周期が安定してくるとピルの服用を中止しても体がそのリズムに慣れてきて、薬を使わなくても生理周期が安定してくるため、妊娠しやすい体になってくれます。

子宮内膜症が改善される

子宮内膜症とは、子宮内膜という組織が子宮の外で増えてしまう病気です。多くは20代半ばで発病し、35歳程度でピークに達すると言われています。

子宮内膜症になると、子宮以外(卵巣や卵管)から出血してしまい、痛みを伴います。

また不妊の大きな原因の1つともいわれていますので、後に妊娠を希望している人は子宮内膜症の治療が必要です。

その治療に効果的だと言われているのがピルです。

手術などの方法もありますが、最も体への負担が少なく長期にわたり使用ができるということもあり、病院でもピルでの治療を勧められることが多いでしょう。

卵巣を休ませることができる

生理で排卵するたびに卵巣は傷つけられています。卵巣は排卵することによって、卵子の数が減り、少しずつ老化していきます。

しかし、ピルを飲むことで排卵を抑制することができるので、その間は卵巣はお休みしている状態になります。

ピルを飲み続けて卵巣を休めることによって、ピルを飲んでいる人と飲んでいなかった人が同じ30歳になったときに、ピルを飲んで卵巣を休めていた人のほうが、卵巣の機能が良い状態だったというデータもあります。

ピルの服用を中止すれば妊娠できる?

ピルを服用中は排卵を抑制しているため妊娠はしませんが、ピルの服用を中止すればその後排卵が正常に起こり妊娠できるとされています。

逆に言えば、妊娠したくなったらピルの服用を中止すれば良いのです。

ピルの成分は4日ほどで体外に排出されるため、基本的にはピルの服用を中止すれば、体は元に戻るという理屈です。

ただし、中止してから排卵が元通りに戻るまでの時間には個人差があり、すぐに元通りになったという人もいれば半年かかったという人もいます。

実際に、ピルの服用をやめてから35日で80%の女性が、半年以内に99%の女性が月経が元通りになるというデータがありますので、半数以上の人が何もしなくても1か月程度で元に戻るということがわかります。

中にはピルを中止して1週目で妊娠が成立した人は約21%というデータもありますので、ピルを服用していたからといって妊娠ができなくなるということはありません。

ピルを服用していても赤ちゃんに影響はない

アメリカのハーバード大学の研究グループが、妊娠前3ヵ月~妊娠初期にピルを服用していても、生まれてきた赤ちゃんに重大先天性異常が見られなかったという研究結果を発表しています。

引用:CareNET

この研究は、約88万人の赤ちゃんを対象としており、ピルの使用状況によって以下の4通りに分類しました。

  • ピルをまったく使ったことがない
  • 受胎前3ヵ月以内には使用していない(過去には使用したことがある)
  • 受胎前0~3ヵ月以内に使用していた
  • 受胎後(妊娠初期)に使用していた

この分類で分けて研究しても先天性異常で生まれてくる赤ちゃんは、重大先天異常有病率と比べて増加がみられなかったそうです。

実際に私自身も低用量ピルを10年以上服用しており、のちに2人を出産しましたが赤ちゃんに先天性の異常はありませんでしたし、その他病気などもありませんでした。

ピルはホルモンバランスを整えたり副作用が強いという印象から、強い薬だと思っている人が多く、その結果赤ちゃんにまで影響があるのではないかと心配になる人もいると思いますが、そんなに不安に感じることはありません。

もちろん妊娠中のピルの服用は禁止されていますが、それは妊婦による臨床実験ができず、安全性が確立されていないために言われていることです。

妊娠に気が付かずにピルを服用し続けてしまった方で、胎児に先天性異常や奇形などの症状が出たという報告はあがっておりません。

ピルはむしろ妊娠しやすい体になるってホント?

もともと、子宮内膜症や排卵の周期が不定期だった人は妊娠しにくいと言われる要因になりますが、ピルの以下の効能が不妊の原因を解消してくれる可能性があります。

  • 生理周期を整える
  • 子宮内膜症を改善してくれる
  • 排卵を抑制し卵巣を休める

ピルを飲むことで、生理の周期を安定させ、ホルモンバランスを整えることで、体が自発的にコントロールできるように変わっていきます。

そのため、ピルを飲むことをやめても体はそのまま維持していけることになり、結果的に妊娠しやすい状態にもっていくことが可能になります。

私自身も、若い時に無排卵月経とひどい生理痛に悩まされ、「このままの状態では後々妊娠しにくいから治療をしましょう」ということでピルを飲み始めました。

元々自力排卵ができなかったのですが、ピルの服用を中止したら自力で排卵することができ、とくに不妊治療を行わなくても妊娠することができました

ピルを飲むことで全員が妊娠できる体になるとは限りませんが、私自身が立証済みなので自信をもってその可能性については認めることができます。

後に妊娠を希望している人は、あまりピルの副作用を恐れず今の問題を解決するためにもピルの服用を検討してみてはいかがでしょうか。

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