布ナプキンは基本的には使用済みのものを洗って使いまわしますが、洗濯の際に「ホーロー容器」を使用すると良いと言われます。
なぜホーロー容器が良いのか?なぜバケツや洗面器ではダメなのか?といった疑問について、聞いたら実践したくなる意外な情報をご提供しようと思います。
布ナプキンユーザーは必見ですよ。
布ナプキンをホーロー容器で洗うと良い理由
布ナプキンのつけ置きや煮洗いでホーロー容器を使用する一番の理由は衛生面で優れているという点が挙げられます。
ホーロー容器は、鉄やアルミなどの金属の下地にガラス質の釉薬をかけ、高温で焼き付けた素材です。
そのため、表面はガラス製でツルツルしており、頑丈で汚れや臭い移りもしないため、非常に衛生的です。
ホーロー容器はその特徴からお鍋や保存容器など、食品にも使われているくらいなので、衛生面では安心できるのではないかと思います。
また、他の理由として、他の素材に比べて長期間使用していても劣化しにくくキレイな状態で長く使えるという特徴もあります。
ホーロー自体に汚れが付着したとしてもツルツルとした表面ですので、汚れも落ちやすく、洗浄しやすいのもありがたいですよね。
布ナプキンは定期的につけ置きや煮沸消毒が必要になります。
ホーロー容器が1個あれば、全ての工程で利用することができてしまうので、とても重宝します。
では、ホーロー容器がもたらすメリットについて、細かく見ていきましょう。
布ナプキンをホーロー容器でつけ置きするメリット
布ナプキンは汚れを落とす際につけ置きすることが多いですが、つけ置き容器にはいろいろな素材があります。
市販で多く見かけるバケツやたらいはプラスチック製のものが多いですし、中にはアルミ、金属など様々な素材があります。
では、なぜその中でもホーロー容器が良いと言われるのでしょうか。
臭いがつきにくい
プラスチック容器は、長期間使用していると色やにおいが付いてしまって取れなくなることがありますが、ホーローは表面がガラス質でなめらかなため、外からの成分が吸着しにくい特性があります。
そのため、長期間臭いの強いものに触れてたとしても、ホーロー容器自体に臭いがこびりついてしまうことがありません。
布ナプキンはどうしても臭いが気になるものなので、つけ置きして臭いも取りたいのに、その容器が臭うようでは本末転倒です。
長期間使うものだからこそ、臭い移りのしないホーロー容器はつけ置きにお勧めです。
なお、布ナプキンのつけ置きは容器の他に洗剤やつけ置きする時間にも注意が必要です。これらを誤ると逆に不衛生になる可能性もあるため、つけ置きの手順をしっかり確認してから実施しましょう。
布ナプキンのつけ置きに関しては以下の記事でもまとめているため、併せて参考にしてください。
布ナプキンのつけ置きは容器と洗剤、時間に注意|ホーローが良い?
そのまま煮洗いができる
布ナプキンはずっと使用していると、水洗いでは落ちないシミができたりすることもあります。
また、数回に1回は殺菌の目的でも煮洗いをすると衛生的です。
そんな時、ホーロー容器は直火でもOKですので、わざわざ煮洗い洗濯用のお鍋を買うくらいなら、布ナプキン洗濯用にホーロー容器を用意しておけば、つけ置きも煮洗いもできて一石二鳥です。
また、煮洗いはしなくても漂白剤につけ置きしておきたいこともあると思います。
漂白剤を使用する際のお湯は高温のほうが効果があるとされていますが、ホーローであれば高温のお湯も気にせず利用することができます。
布ナプキンの煮洗いは殺菌できて衛生的、汚れや臭いも落とせて吸水力もアップといったメリットがある反面、時間や手間がかかり面倒などのデメリットもあります。
煮洗いについては以下の記事でも詳しくまとめているため併せて参考にしてください。
布ナプキンの煮洗いとは?メリット・デメリットと効果を引き出すコツ
プラスチックに比べヌルヌル感がない
プラスチックは表面に傷がつきやすく、そこから雑菌が繁殖しヌルヌルしてしまうことがあります。
プラスチック製品の雑菌については、海外の研究グループが調査しているデータもあり、1週間プラスチック製のボトルを使用した結果、トイレの便座に匹敵する最近が存在していたという発表もあります。
もちろん、漂白剤などを使用してヌルヌルの原因となる細菌を取ることは可能ですが、布ナプキンも洗濯し、さらにその容器まで定期的にキレイにしなきゃいけないというのは手間が増えて大変ですよね。
その点、ホーロー容器は表面がガラス製ですので、傷もつきにくいし、雑菌も繁殖しにくくお手入れも中性洗剤で洗うだけで良いので非常に簡単です。
頑丈で長期間の使用に向いている
ホーローはその素材から、とても頑丈なのが特徴です。
プラスチック製品は、軽くて手軽に購入できる反面、長期間の使用には向いていません。
頑丈という面では金属製の容器も良さそうに見えますが、金属材料は錆びにくいアルミやステンレス素材だとしても条件次第では腐食が進んでしまうことがあります。
ホーローは酸と塩分両方に強い特徴を持っていますので、つけ置きする際に強い洗剤を使用して長期間放置しておいたとしても、素材に影響がでることはありません。
また、女性の初潮から閉経までの期間ですが、日本人の平均初潮年齢は、個人差がありますが、だいたい11~13歳、閉経年齢が50歳~51歳と言われているので、約40年近く生理とともに生活していくことになります。
そのため、できるだけ長期間使用できたほうが経済的ですよね。
ホーローは、長期保存されている漬物などにも利用されますので、そういう意味では食材の品質と容器自体の素材に影響を出さないことから、耐久性だけでなく衛生面についても安心して利用できるのではないでしょうか。
布ナプキンをホーロー容器で洗う際の注意点
布ナプキンを使用する際にメリットの多いホーロー容器ですが、使用する際に注意点もいくつかあります。
事前に、ホーロー容器を取り扱う際の注意点についてもチェックしておきましょう。
衝撃に注意
ホーロー容器は強い衝撃に弱いです。
その理由は、表面がガラス質のため、落下するなどして1点に強い力が加わると、ひび割れたり欠けたりする可能性があります。
表面のガラス素材が割れてしまい、下地部分にあたる金属が露出すると、錆びが出やすくなってしまいますので、布ナプキンをつけ置きする容器としては不向きになってしまいます。
落下の危険性があるような高い場所で保管はしないよう、なるべく床から近いところで扱うようにしましょう。
金属性のスポンジで洗わない
先ほども伝えたように、ホーローの表面はガラス製です。
そのため金属製のスポンジやたわし、研磨剤の入った洗剤などを使用してしまうと表面のガラス質のコーティングに傷が付く可能性あります。
ホーローはもともと汚れがつきにくく、付いたとしても落としやすい性質を持っていますので、中性洗剤などを利用してやわらかいスポンジでこするだけで十分きれいになります。
そのため、ホーロー容器を洗う際は傷のつきやすい素材のものを使用しないよう注意が必要です。
布ナプキンはホーロー容器で洗おう
布ナプキンは使い捨てることなく、洗って使いまわすのが特徴です。
洗って何度も使ううちに生地も柔らかくなり、使用感が良くなります。
そのため、布ナプキンを使用するために欠かせない手順の「洗濯」を、すこしでも衛生的に簡単にできるようにするためにホーロー容器はお勧めです。
最近では汚れが分かりやすい真っ白のホーロー容器が出ており、形もおしゃれでつけ置きできるよう蓋が付いている商品もあります。
布ナプキンを使用している人、または使用を検討している人は是非ホーロー容器を使ってみてくださいね。
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