女性にとって毎月くる生理とプールへ行く日がかぶってしまうと残念ですよね。最近は室内プールも増えており夏に限らず1年中プールを楽しめますが、生理の問題で頭を悩ます女性も多くいます。
今回は、布ナプキンや紙ナプキンをしたままプールに入るのはダメなのか、おさらいをしつつ生理中でもプールに入りたい場合の対策とその方法についてお伝えしようと思います。
布ナプキンや紙ナプキンをしたままプールはNGです
結論として布ナプキンや紙ナプキンをしたままプールに入るのはやめましょう。
通常のプールで具体的にナプキンの使用を禁止事項としている施設はあまりありませんが、一般的にはマナー違反の範疇と言えます。
その理由として布ナプキン・紙ナプキンはともに経血を吸収するものの、そのまま水中に入れると吸収した経血が拡散されます。プールの水が自分の経血で汚れてしまうため、マナー違反と言えるでしょう。
また、布ナプキン・紙ナプキン共に経血を吸収する前にプールの水も吸収し膨張してしまいます。
普通の紙ナプキンの場合は明らかに膨張してしまいますので外見から見ても紙ナプキンをしていることがわかってしまいます。水を限界値まで吸収すると通常の見た目の10倍程度まで膨らむ可能性もあるため、見た目の面からもプールで使用するのはやめましょう。
布ナプキンに関しても同様です。性能の良い紙ナプキンほどは吸収量がないケースが多いですが、それでも膨張してしまうことに変わりありません。また、布ナプキンの場合も経血よりも先に水を吸ってしまいナプキンとしての機能が果たせなくなるのであまり意味がありません。やはりプールで使用するのは避けるようにしましょう。
また、以下の記事のように布ナプキンは適切に使用しないと不衛生になるリスクもあるため、衛生面からも使用するのは避けるべきでしょう。
現時点では水に入っても使える紙ナプキンや布ナプキンなどの製品はありません。赤ちゃん用のプール用おむつはあるため、技術的には可能で今後そのような製品が出る可能性もありますが、今の時点では布ナプキン・紙ナプキンに関わらずナプキン類はNGと考えておきましょう。
プールにナプキンなしで入る3つ方法
紙ナプキンや布ナプキンができないのであれば、生理とプール日が被ってしまったらもう入れないのではないかと落胆してしまいますよね。
でも、諦めないでください。
ここでは生理時にプールへ入る場合の方法を3つお伝えします。
タンポンや月経カップを使用する
タンポンや月経カップの最大の特徴は「水に強い」ということです。
どちらもナプキンとは違い、膣内に挿入して使用しますので、プールや温泉などに入っても水の影響を受けにくい商品です。
装着時間も、タンポンは約8時間、月経カップは商品の種類にもよりますが4~12時間装着したままでいられますので、レジャーのようになかなか頻繁に取り替えられない場合でも有効です。
どちらも、装着が上手にできていれば装着時の違和感はまったくありませんし、生理のことを気にすることなくプールを楽しめます。
また、タンポンであればコンビニでも売っていますので、急に生理になってしまった場合でも手軽に購入することができます。
月経カップはカップで経血を受け止める仕組みですので、余分な水分を吸収しないというのもメリットではないかと思います。
手頃で装着も簡単なことから、生理時のプールはタンポンか月経カップを使用する人が多いのではないでしょうか。
生理用水着を着る
水着の中には特殊なパットが装着されている生理用の水着も販売されています。
デメリットとしては、デザインの種類が多いわけではないので、自分が着たかった水着を着ることができないといったことや、2日目など経血の量が多い場合には、どうしても水着に装着されたパットだけではカバーしきれないということです。
生理初日や、終わりがけなど、もう経血の量もほとんどないような日であれば、生理用の水着もお勧めです。
生理予定日をずらす
プールの日が事前にわかっているのであれば、その日の生理日を低用量ピルを使用してずらすという方法もあります。
低用量ピルは、薬を服用するだけで生理日をコントロールすることができますし、経血の量も減りますので、その後の生理も楽になるというメリットがあります。
デメリットとしては、事前に服用することが必要ですので少なくともずらしたい10日前からピルを服用しなくてはなりません。
また、ピルを購入するためには医師の診断と処方箋が必要になりますので、コンビニや薬局などで手軽に買えないというのもデメリットの1つかもしれません。
日頃から低用量ピルを服用している女性の方であれば、プールや温泉などのレジャーの予定が入ったりしても生理日を事前にコントロールすることができますので、レジャーを心置きなく楽しむという意味では日頃から服用しておくというのも良い方法かもしれません。
プールにナプキンなしで入っても血が漏れない?
ナプキンやタンポンなどを使用せずにプールに入っても、水の水圧で経血が漏れないという話もあります。
物理的にそのようなこともあるのかもしれませんが、プールから上がってしまえば水圧はなくなりますので経血がダダ漏れの状態になってしまいます。
1人だけずっとプールに入っているわけにもいきませんし、私の経験上生理時にお風呂に入っていても経血が漏れていた経験がありますので、水圧がかかって経血が漏れないという話は誰にでもどんな場合にでも当てはまる話ではないのではないか、というのが個人的な思いです。
もちろん、生理の経血の量が多ければ水圧で抑えることは難しいので、漏れてしまいます。
プールサイドへ出たときでも、経血が漏れているのを他人の人が見ると、中には不快に感じる人もいるかもしれません。
生理中にプールに入るのはマナー違反かと聞くと「経血が漏れないのであればOK」「タンポンをしていればOK」という意見をよく聞きます。
そのため、タンポンや月経カップなど何も対策をせずにプールに入るのは避けておいたほうが無難でしょう。
プールに紙ナプキン・布ナプキンはNG。それ以外に注意することは?
プールに入るときに紙ナプキン、布ナプキンは前述のとおりNGです。
無理に使用すると周りに迷惑がかかるだけでなく自分も気持ち悪い思いすることになるので避けましょう。
関連記事:ナプキンが気持ち悪い原因と改善策|生理中でも心地よくする方法
では、生理時にプールに入る際ナプキン以外に気を付けておきたいことをまとめてみました。
感染症に注意
生理というのは、子宮内膜が剥がれ落ちて出血します。
そのため、生理中や生理後は子宮や膣内が非常にデリケートな状態になっており、細菌感染もしやすい状態ではあります。
プールだけでなく温泉などもそうですが、不特定多数の人が入るということもあり注意が必要です。
過剰に心配する必要はありませんが、昔からよく言われる「生理中はプールやお風呂は控えたほうが良い」という話はこのことからきていると思われます。
タンポンや月経カップの使用方法に注意
タンポンも月経カップも慣れてしまえば装着方法は簡単なのですが、挿入が甘いと違和感があったり、中には痛みを感じる人もいます。
うまく挿入ができていないと、経血以外の水分を吸収してしまったり、月経カップでうまく経血をキャッチできないということが考えられますので、当日失敗してしまいそうな場合は事前に練習してみるのも良いかもしれませんね。
また、長時間装着できるのがタンポンや月経カップの魅力ですが、できることなら清潔に保つためにも交換できるときに交換しておくことをお勧めします。
レジャー先などで大人数で行動しているときなどは、なかなか交換のタイミングがなく長時間装着しなければならないケースも出てくるかもしれませんが、例えば参加した1人には相談しておいて、トイレのタイミングに協力してもらうのも1つの手かもしれません。
冷えに注意
生理期間中は基礎体温が低くなりますので、その期間に体を冷やしてしまうと血の巡りが悪くなり経理痛が重くなることがあります。
特に普段から生理痛に悩まされている人は、プールに長時間入ることで体を冷やしてしまい生理痛が悪化することも考えられますので、プールから上がった際に体を温められるグッズを事前に準備しておくと良いでしょう。
また、生理痛がひどい人がプールへ入る場合は、やはり冷えが気になりますので低用量ピルで生理日をずらすこともお勧めです。
低用量ピルを使用すれば、プールの日を生理と被らないようにできますし、生理痛も軽くすることが可能です。
気になる人は事前に医師に相談してみると良いかもしれません。
プール時はナプキンだけじゃないマナーが必要
プール時に紙ナプキン・布ナプキンをつけないというのは女子の中では結構当たり前のルールかもしれませんが、それ以外にもマナーを守ってプールを楽しむようにしましょう。
やはり他人の経血を見て不快に感じる人は多いと思います。
少しでも生理ということが他人にわからない方法をとって、プールを楽しめると良いですね。
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