月経カップはメリットも多い反面、デメリットもいくつかあり使うのを辞めてしまう人もいます。
今回の記事では実際の経験者が月経カップをやめた理由やデメリット、月経カップをやめたほういい人や合わない人について確認していきます。
月経カップの経験者がやめた理由は?
月経カップをやめてしまった経験者に対して、月経カップをやめた理由を聞いたアンケートの結果は以下のとおりでした。(2022年1月クラウドソーシングにて実施のアンケート調査結果)
上位の理由として「手入れが面倒」(33.3%)、「挿入時の違和感」(16.7%)、「外出時に不便」(10.0%)、「月経量の変化」(10.0%)といった結果になりました。
それぞれの理由の詳細は以下のとおりです。
手入れが面倒
・ 月経カップを洗うことが面倒だったから。(滋賀県・20代・女性)
・ 洗浄や煮沸をするのに手間がかかるから(千葉県・20代・女性)
・ 使用後の煮沸消毒が面倒。専用のカップに入れて電子レンジで煮沸するものもあったが、シモの物と同じ電子レンジは嫌だなと思ってやめた。(宮城県・30代・女性)
月経カップの洗浄や管理が面倒という点は月経カップをやめてしまう理由として最も多いものでした。
繰り返し使えるのは月経カップのメリットでもある点ですが、その反面毎回のお手入れは面倒に感じる人も少なくないようです。
挿入時の違和感
・ 挿入しにくく、違和感があるから(新潟県・40代・女性)
・ 挿入時違和感があり使用をやめました。(青森県・20代・女性)
・ 装着時の違和感が続いたため。(神奈川県・20代・女性)
月経カップはタンポンと同様、膣の中に入れる生理用品であり、挿入した時の違和感が続いたためやめたという人も少なくないようです。
一般的には数回使ううちに違和感が気にならなくなる人が多数派ですが、どうしても違和感がなくならないケースも中にはあります。
外出時に不便
・ 外出時に不便がおおいから(東京都・20代・女性)
・ 外出先で月経カップを洗浄することができないからです。(千葉県・30代・女性)
・ 旅行に行くときに持って行きづらかったので。(東京都・30代・女性)
外出時に月経カップが不便と感じるためにやめてしまったという意見も複数ありました。
外出先で洗浄などをするが面倒と感じる人も少なくないようです。
月経量の変化
・ 閉経が近づき量が減ったからです。(50代・女性)
・ 低用量ピルを服用するようになり、経血量が減ったため(大阪府・20代・女性)
・ 産後量が増えてしまい、外す頻度が増えたから。(神奈川県・20代・女性)
月経量が増えたり少なくなったりすることで別の生理用品に切り替える例も見られました。
この点については必ずしも月経カップにこだわる必要はないため、体調に応じてベストな生理用品を選択するのが良いでしょう。
交換が手間
・ 交換する時血液が着いてしまって煩わしい。(千葉県・20代・女性)
・ 出先での交換にかなり手間がかかる(千葉県・20代・女性)
月経カップを交換する手間が煩わしいという意見も見られました。
交換時にどうしても血液が付着してしまう点に抵抗がある人も少なくないようです。
コスパの問題
・ ナプキンやタンポンを買う方が安く、気軽に使えるため(広島県・30代・女性)
・ 結果的には漏れが気になってナプキンを付けていたのでコスパ的にメリットを感じられなかったからです。(福岡県・20代・女性)
月経カップはトータルではコスパが高いと言われていますが、ナプキンと併用したりする場合は結局余分にお金がかかってしまうこともあります。
衛生面の問題
・ 衛生面での問題があり、感染症をおこしました(長野県・30代・女性)
月経カップは正しく使えば比較的衛生的に利用できますが、規定の時間を守らずに継続使用したり体調が優れない時に使うと感染症のリスクもゼロではありません。
正しい知識を身につけて利用するようにしましょう。
痛みが強い
・ 取り出すときに痛いため。(神奈川県・30代・女性)
月経カップは慣れればあまり痛みを感じませんが、中には慣れても痛みが続くケースもあります。
こういった場合は月経カップをやめてしまう理由にもなります。
その他
・ 取るときにガリっと周りを掻いて血が出てきたので、それ以来外すのが怖くなってやめました。(静岡県・20代・女性)
・ 使い慣れることができなかったため(東京都・20代・女性)
その他、月経カップで外傷をおってしまったり、最後まで慣れることができなかったという意見もありました。
月経カップのデメリットまとめ
月経カップの主なデメリットとして以下のようなものが挙げられます。
それぞれ詳しく確認していきます。
慣れるまで時間がかかる
・ 初めて入れるときにどこに入れていいかわからないのが一番怖かったです。(静岡県・20代・女性)
・ 慣れないうちは使い方が難しいと感じる(神奈川県・40代・女性)
・ ナプキンほど気軽に入手出来ないし、コツを掴むのが難しい。(東京都・40代・女性)
月経カップは他の生理用品と比較しても慣れるのに少し時間がかかる生理用品と言えます。
慣れれば非常に快適な反面、コツをつかむまでは扱いづらい印象も受けるのがデメリットと言えます。
洗浄やお手入れ、管理が面倒
・ 洗うのが面倒なところ。(滋賀県・20代・女性)
・ 毎回の洗浄や煮沸が面倒 (千葉県・20代・女性)
・ 使うたびに何回も洗わなくてはいけないのが大変だと思いました。(青森県・20代・女性)
月経カップは一度購入すれば繰り返し使える点がメリットですが、この特徴は使用のたびに洗浄やお手入れが必要となるデメリットももたらします。
定期的な煮沸消毒なども必要となるため、利用する場合はこれらの必要性を理解しておきましょう。
月経カップのお手入れ慣れればさほど時間がかかるものではありません。洗い方や消毒の方法については以下の記事でもまとめているため併せて参考にしてください。
外出時などは交換に手間がかかる
・ 交換の際に手が血まみれになり、カップを洗える場所も限られてしまう。(千葉県・20代・女性)
・ 外出したときに交換するのに手間がかかること(東京都・20代・女性)
・ 自宅のトイレでならいいが、会社やお店など外のトイレでは使いにくい。(神奈川県・30代・女性)
月経カップは経血を捨てて入れ直す作業(交換する作業)が必要となりますが、外出先だとこの作業がやや手間となります。
外出先での交換がしにくい場合はデメリットとなる点です。
衛生面のリスクがゼロではない
・ 繰り返し使うので衛生面(神奈川県・20代・女性)
・ 衛生的ではないということ(長野県・30代・女性)
・ 体内に入れるものなので清潔に取り扱わなければいけない。しかし月経カップは扱うときに手が汚れるし、その手でまた体内に入れたりして本当に大丈夫なのか心配になる。さらに使用後に煮沸消毒をしなければいけないが、煮沸消毒をするための専用鍋とか用意しなければいけないのが本当に面倒です。(宮城県・40代・女性)
月経カップは基本的に使用時間を守って適切に使用していれば衛生面で問題ないになることはありまりありません。
しかし、規定以上の長時間利用したり、手入れを怠ったりすると感染症などのリスクも出てきます。
他の生理用品でも同様のリスクはありますが、月経カップは膣の中に入れるという特性上、特に清潔に扱う必要があります。
また、月経カップをおりものに使うという人も中にはいますが、感染症などのリスクを考えると避けるべきと言えます。
月経カップを不衛生に扱うリスクの詳細については以下の記事でもまとめているので参考にしてください。
月経カップをおりものに使うのはNG?不衛生のリスクについても
購入時にコストがかかる
・装着が難しく感じ、また1個の値段が高い(広島県・30代・女性)
月経カップは一度買うと繰り返し使えますが、購入時は数千円程度かかるのが一般的であり他の生理用品と比べると安くはありません。
繰り返し使うことでトータルで考えると安いとも言えますが、使わなくなるリスクなども考えて購入するのが良いでしょう。
サイズを考えて購入する必要がある
・ 膣のサイズが分からないので、自分に合うものを探すのが大変。(神奈川県・20代・女性)
サイズを考えて購入する必要がある点も月経カップのデメリットになり得る点です。
特に最初に購入するときはメーカーのサイトなども参考にしながら選択するようにしましょう。
月経カップをやめたほうがいい人や合わない人
月経カップをやめたほうがいい人や合わない人の例としては以下のようなものがあります。
こちらもそれぞれ詳しく確認していきます。
こまめに交換したり洗うのが面倒な人
・ 手間をかけるのを面倒くさがる人(山口県・20代・女性)
・ カップを洗ったり、取り外したりする作業が手間に感じる人は向いていないと思います。(鹿児島県・30代・女性)
・ 再利用をするものに関しては、洗浄や消毒など手入れをきちんとしなければいけない。ナプキンのように使って捨てるという手軽さを好む人にとっては、月経カップは手入れが面倒で向かないと思う。(宮城県・40代・女性)
月経カップはこまめに交換したり、毎日のお手入れが必要となる生理用品です。
そのため、こまめな作業が面倒と感じたり、時間を取ることができないという人には少し不向きと言えます。
挿入するのに抵抗がある人
・ 腟内に挿入するのが抵抗ある人(神奈川県・20代・女性)
・ タンポンの苦手な人。初潮から間もない人。(宮城県・30代・女性)
・ 挿入が上手くいかないひと、違和感のある人。(富山県・30代・女性)
月経カップは膣内に直接挿入する必要があるため、この点にやや抵抗がある人も少なくありません。
参考になるものとしてタンポンを問題なく使える人は月経カップでも違和感が少ない可能性が高いと言えます。
外出や移動が多い人
・ 出かけることが多い、トイレを短時間で済ませたい(千葉県・20代・女性)
・ 外出が多い人は不便かもしれません(東京都・20代・女性)
・ 立ったり動いたりすることが多い仕事をされている方には向いていないと思います。(福岡県・20代・女性)
月経カップは経血を捨てたりカップ交換する必要があるため、トイレの利用が必須となってきます。
外出が多いとトイレの時間を確保できなかったり、トイレを見つけられなかったりなどのリスクがあります。
また、移動が多く動き回る場合も月経カップがズレることにより漏れるリスクも出てきます。
スポーツ用の月経カップなどもあり、必ずしも相性が悪いわけではありませんが動き回ることが多い場合も注意が必要と言えます。
ただし、月経カップで漏れる原因は動きによるズレよりも、最初に入れていた位置が浅かったり長時間使っていたことにより経血量が多くなりすぎることがほとんどです。
月経カップで漏れる原因や対策などは以下の記事で詳しくまとめているので参考にしてください。
月経カップで漏れる原因は?位置が浅い可能性や下がってくるのを防ぐには
経血量が極端に多い人
・ 量が多い人や、サイズが小さい人は合わないと思う(神奈川県・20代・女性)
・ 経血量が多い人は不安を感じるので合わないと思います(神奈川県・40代・女性)
経血量が極端に多い人は、月経カップでも頻繁に交換する必要が出てくるためあまり向いているとは言えません。
ただし、月経カップでも耐え切れないほどの経血量がある人は、月経過多などの可能性もあるため婦人科やレディースクリニックで診てもらうことも検討しましょう。
手が汚れるのが嫌な人
手が汚れるのが嫌な人。(千葉県・20代・女性)
月経カップは交換の際に経血が手についてしまうことが多いです。
この点は慣れても避けられないことが多いため、手が汚れるのが耐えられないという人はあまり向かないと言えます。
月経カップを購入するのはデメリットなどを理解した上で|どこで買える?
今回の記事では月経カップをやめら理由やデメリット、やめたほうがいい場合などを整理してきました。
月経カップはデメリットもいくつかある生理用品ですが、正しく理解して使えばメリットも多く人によっては非常に使いやすいものとなります。
月経カップの購入先として、通販であれば総合通販サイトや月経カップメーカーのサイト、実店舗であればドラッグストアなどが人気となっています。
実際に購入してみたいと考えている人は購入先についてまとめた以下の記事も参考にしてみてください。
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