月経カップをやめた理由は?やめた体験談や30人へのアンケート結果など

月経カップ

月経カップはメリットも多い反面、デメリットもいくつかあり使うのを辞めてしまう人もいます。

今回の記事では実際の経験者が月経カップをやめた理由デメリット、月経カップをやめたほうがいい人合わない人について確認していきます。

月経カップをやめた理由(「東京都・20代・女性」の体験談)

月経カップをやめた一番の理由は、繰り返し使用するためのお手入れが面倒だったからです。

月経カップは繰り返し利用するものなので、必ずお手入れが必要になります。仕事で忙しい時でも月経期間中は、毎日1日2回は洗う必要があったので手間だなと感じてしまいました。

また、洗ったものを乾かすスペースを取るのも嫌になり、しっかり洗えているか不安を感じたため、半年くらい使ってみたところで徐々に使用しなくなっていきました。

その他に以下の点も月経カップをやめる理由となりました。

・取り外しに失敗した時に痛みがある
・衛生面で不安を感じた
・いつまでも装着感に慣れを感じられなかった

取り外しに失敗した時の痛みについて、膣に痛みを感じることが何度かありました。その時に痛みがすぐに引くこともあれば、翌日くらいまで違和感が続くこともありそういった場合には不快感を感じました。

衛生面の不安については、前述のような取り外し失敗の際の傷からの感染リスクや、忙しくて適当にカップを洗ってしまった時に洗い残しがあったら不衛生だなと思うような不安な思いがありました。お手入れを面倒に思う気持ちと相まってカップを使用することを敬遠するようになりました。

装着感に慣れなかったことは、膣にカップを入れることになるので、タンポン等よりも違和感が少し大きいです。常に何か気になる感じがして、違和感を感じると同時に漏れてしまわないか不安な思いもありました。

 

現在は紙ナプキンを使っています。結局、今まで使い慣れている安心感があり、使い捨てなので楽であることがメリットだと思います。

使用感についても、こまめに張り替えれば清潔に保てるので良いと思います。デメリットとしてはどうしても使い捨てになってしまうので、布ナプキンや月経カップと比較した時にエコではないかなと思います。

その他の経験者が月経カップをやめた理由

上記の経験者とは別に、月経カップをやめてしまった経験者30人に対して、やめた理由のアンケートを実施しました。その結果は以下のとおりです。(2022年1月クラウドソーシングにて実施のアンケート調査結果)

上位の理由として「手入れが面倒」(33.3%)、「挿入時の違和感」(16.7%)、「外出時に不便」(10.0%)、「月経量の変化」(10.0%)といった結果になりました。

それぞれの理由の詳細は以下のとおりです。

手入れが面倒

月経カップは繰り返し使用するものなので、毎日の簡単な洗浄や生理期間が終わったあとの煮沸などのお手入れが必要です。このお手入れが面倒で月経カップをやめてしまう人も少なくありません。今回のアンケートでは、洗浄や管理が面倒という点は月経カップをやめてしまう理由として最も多いものでした。

繰り返し使えるのは月経カップのメリットでもある点ですが、その反面毎回のお手入れは面倒に感じる人も少なくないようです。

月経カップはシリコンでできており、放置しておくと汚れが取れづらくなります。生理間の使用中は毎日簡単な洗浄と、生理後は煮沸、もしくは専用の洗浄液で洗浄を行います。

直接体内に挿入して使うので、あまり刺激の強い石鹸や香料の残るタイプのものはお手入れには使用できません。また、衛生面からもお手入れをしない状態のままで使用することは望ましくないため、手入れを面倒に感じてしまう方にはあまり向かないと言えます。

今回のアンケートで、「手入れが面倒」と回答した人の主な意見は以下のとおりです。

・ 月経カップを洗うことが面倒だったから。(滋賀県・20代・女性)
・ 洗浄や煮沸をするのに手間がかかるから(千葉県・20代・女性)
・ 使用後の煮沸消毒が面倒。専用のカップに入れて電子レンジで煮沸するものもあったが、シモの物と同じ電子レンジは嫌だなと思ってやめた。(宮城県・30代・女性)

挿入時の違和感

挿入時の違和感がなかなか緩和されずに、月経カップの使用をやめてしまう場合も多いと言えます。

一般的には数回使ううちに違和感が気にならなくなる人が多数派ですが、どうしても違和感がなくならないというケースも中にはあります。

つぶした状態で挿入するとはいってもやはり体内に直接挿入しセットしておくので、特に初期の頃では違和感は少なくありません。

また、カップはメーカーによって少しずつ形や大きさ、シリコンのやわらかさも異なるので自分に合った月経カップを探すのが面倒だと感じる方もいるようです。

しっかり装着できていないと違和感が残ることもあるので、自身の装着具合をしっかり確認する必要もあります。

今回のアンケートで、「挿入時の違和感」と回答した人の主な意見は以下のとおりです。

・ 挿入しにくく、違和感があるから(新潟県・40代・女性)
・ 挿入時違和感があり使用をやめました。(青森県・20代・女性)
・ 装着時の違和感が続いたため。(神奈川県・20代・女性)

外出時に不便

月経カップをやめた理由として、外出時に不便と感じるためにやめてしまったという意見も複数ありました。

月経カップを交換するときには、どうしても手に血がついてしまいます。自宅のトイレであれば人目を気にすることもなく洗面台へ移動しての洗浄も可能ですが、外出先ではなかなか難しいのが実情です。

月経カップはウォシュレットを上手に利用すれば、出先でも衛生的に使用することが可能です。また、そもそも月経カップの使用法として、毎回綺麗に洗って再装着する必要性はありません。

それでも実際には外出時の交換に抵抗を感じて使用をやめてしまうケースが多いようです。

今回のアンケートで、「外出時に不便」と回答した人の主な意見は以下のとおりです。

・ 外出時に不便がおおいから(東京都・20代・女性)
・ 外出先で月経カップを洗浄することができないからです。(千葉県・30代・女性)
・ 旅行に行くときに持って行きづらかったので。(東京都・30代・女性)

月経量の変化

やめた理由として、今までよりも月経の量が増えたり少なくなったりすることで別の生理用品に切り替えたという回答も複数ありました。

このような理由の場合は必ずしも月経カップにこだわる必要はないため、体調に応じてベストな生理用品を選択するのが良いでしょう。

特に月経量が変化しやすいイベントとして出産がありますが、出産後の生理用品はその時の状態を考慮して自分に合うものを選ぶのが良いため、無理に月経カップを使う必要もありません。

女性の体調は変化しやすいものであり、経血量が変わることも珍しいことではありません。また、一度変化したものがまた元の状態に戻るということも少なくないため、月経カップをやめる場合でも少しの期間は捨てずにとっておき、元の経血量に戻った場合は再度使い始めるというのも良いでしょう。

「月経量の変化」と回答した人の主な意見は以下のとおりです。

・ 閉経が近づき量が減ったからです。(50代・女性)
・ 低用量ピルを服用するようになり、経血量が減ったため(大阪府・20代・女性)
・ 産後量が増えてしまい、外す頻度が増えたから。(神奈川県・20代・女性)

交換が手間

月経カップの再装着や交換が手間という点をやめた理由としてあげた人も複数いました。交換や再装着時にどうしても血液が付着してしまう点や、そもそも交換・再装着自体が面倒と感じる人も少なくないようです。

メーカーと使用するカップのサイズにもよりますが、月経カップを装着していても、許容量を超えてしまう前に交換する必要があります。ナプキンを併用していないような場合ではある程度余裕を持った状態で交換するのがベターです。特に月経量が多い2日目などは頻繁に交換、再装着をする必要があります。

しかし、自分の月経量を把握できるまで、その交換のタイミングの見極めが難しいこともあります。月経量が少なくなった3日目以降であっても、一定時間で交換する必要があるため気を遣うのが面倒だと感じる人もいるようです。

「交換が手間」と回答した人の主な意見は以下のとおりです。

・ 交換する時血液が着いてしまって煩わしい。(千葉県・20代・女性)
・ 出先での交換にかなり手間がかかる(千葉県・20代・女性)

コスパの問題

月経カップをやめた理由として、コストパフォーマンス、いわゆるコスパの面を挙げる人もいました

月経カップはトータルではコスパが高いと言われていますが、ナプキンと併用したりする場合は結局余分にお金がかかってしまうこともあります。

長期的に見れば、コストパフォーマンスのよい月経カップですが、初期費用が大きいと感じる方も少なくありません。一般的には2,000〜4,000円程度する製品が多くなっています。

稀に海外製のもので1,000円以下の製品も見かけますが、膣内に直接入れて使うものなので、しっかり製品情報が分かるものでないと不安だという面もあります。

サイズが合わないと買い直すケースもあるため、絶対に損したくないという人にとってはコスパの面でもややハードルがあるようです。

「コスパの問題」と回答した人の主な意見は以下のとおりです。

・ ナプキンやタンポンを買う方が安く、気軽に使えるため(広島県・30代・女性)
・ 結果的には漏れが気になってナプキンを付けていたのでコスパ的にメリットを感じられなかったからです。(福岡県・20代・女性)

衛生面の問題

衛生面の問題をやめた理由として回答するする人もいました。

月経カップは正しく使えば衛生的に利用できますが、規定の時間を守らずに継続使用したり体調が優れない時に使うと感染症のリスクもゼロではありません。正しい知識を身につけて利用する必要がある生理用品と言えます。

月経カップは膣内に装着し、血液を一定の時間、貯めたままにするという方法で使用します。数時間であっても、体内から排出された血液を貯めておくというシステムに不安を覚える方や、洗浄したものであっても次の生理周期に再び使用することに抵抗がある方はあまり向いていないと言えます。

「衛生面の問題」と回答した人の主な意見は以下のとおりです。

・ 衛生面での問題があり、感染症をおこしました(長野県・30代・女性)

痛みが強い

月経カップは慣れればあまり痛みを感じませんが、中には慣れても痛みが続くケースもあります。

このため、痛みが強いことを理由として挙げた回答もみられました。

月経カップは装着しているうちに、慣れてきて痛みを感じなくなる方が多いです。しかし、カップのサイズがあっていない場合や膣の伸縮性・小ささの問題で痛いが解消されない場合も中にはあります。特に出産の経験のない女性の場合は、膣の伸縮性が低いので、痛みが続くこともあるようです。

折り方や入れる位置、角度などを変え一定の期間試しても痛みが続く場合は、無理に続けるのは危険性も伴うため、別の製品に変えたり、月経カップ以外の生理用品を試すのが良いと言えるでしょう。

「痛みが強い」と回答した人の主な意見は以下のとおりです。

・ 取り出すときに痛いため。(神奈川県・30代・女性)

その他

その他の月経カップをやめた理由として、月経カップで外傷をおってしまったり、最後まで慣れることができなかったという意見もありました。

・ 取るときにガリっと周りを掻いて血が出てきたので、それ以来外すのが怖くなってやめました。(静岡県・20代・女性)
・ 使い慣れることができなかったため(東京都・20代・女性)

月経カップのデメリットまとめ

月経カップの主なデメリットとして以下のようなものが挙げられます。

・月経カップから経血が漏れることがある
・慣れるまで時間がかかる
・洗浄やお手入れ、管理が面倒
・外出時などは交換に手間がかかる
・衛生面のリスクがゼロではない
・購入時にコストがかかる
・サイズを考えて購入する必要がある

上記の内容についてそれぞれ詳しく確認していきます。

月経カップから経血が漏れることがある

月経カップは経血をカップの中にためておくタイプの生理用品です。しかし、経血が漏れる経験をする人は比較的多く、最も大きなデメリットの一つです。

特に使い始めなど慣れないうちは漏れることも多いため、自宅での使用で練習したりするのが重要です。

漏れる原因はいくつかありますが、最も一般的な理由が挿入位置が浅かったり角度が良くないケースです。使い始めは適正な位置がわからず、後で取れなくなる不安があったりして、入れる位置を浅いままにしてしまい結果として漏れてしまうことが多くあります。

月経カップのサイズが小さすぎるために漏れてしまうこともあります。特に出産経験がある場合は少し大きめのカップを選ぶ方がフィットしやすかったりします。

その他には、経血を長時間溜めすぎて漏れてしまうケースもあります。特に量が多い2日目などはいつもよりも短時間で経血を捨てることも心がける必要があります。

ただし、漏れるというデメリットは月経カップの使用に慣れてくるとほとんど経験しない人も多くいます。使い始めの慣れるまでのデメリットと考えれば、そこまで大きなデメリットではないと言えるでしょう。

「月経カップから経血が漏れることがある」のデメリットを挙げた人の主な意見は以下のとおりです。

・月経カップを使用し始めて間もない頃だったので、念のためナプキンを併用してつけていたら、ナプキンに経血がついているのをみて、漏れてきたことがわかった。(神奈川県・30代・女性)

・家で床に敷いたクッションに座っていて、所謂「お姉さん座り」をしたとき漏れてしまった(東京都・30代・女性)

・やっと挿入出来たと思っても少し経つと経血が漏れてがっかり。(千葉県・40代・女性)

慣れるまで時間がかかる

月経カップを上手に使えるようになるためには、ある程度の慣れが必要です。カップの挿入にコツがいることはもちろん、最初のうちは異物感を感じる人もいるからです。

よくあるお悩みとしては、月経カップが上手く挿入できなかったり、ちゃんと開かなかったりして何度も入れ直して時間がかかってしまうことです。

実際に月経カップを使用している人では、生理周期3回目ぐらいでようやく挿入のコツが分かるというケースも多くあります。難なく使えるようにするためには、ある程度回数をこなさないといけません。このように慣れるまで少し時間がかかるのは月経カップのデメリットと言えます。

「慣れるまで時間がかかる」のデメリットを挙げた人の主な意見は以下のとおりです。

・ 初めて入れるときにどこに入れていいかわからないのが一番怖かったです。(静岡県・20代・女性)

・ 慣れないうちは使い方が難しいと感じる(神奈川県・40代・女性)

・ ナプキンほど気軽に入手出来ないし、コツを掴むのが難しい。(東京都・40代・女性)

洗浄やお手入れ、管理が面倒

月経カップは使用する前と後に、煮沸消毒などをして清潔に保つことが不可欠です。このため、洗浄やお手入れ、管理が面倒な点をデメリットに挙げる人も少なくありません

挿入する前は手をきれいに洗わなければいけないし、カップの交換をする時は毎回水で洗います。煮沸消毒は小鍋や電子レンジで3~5分ほどぐつぐつ煮る、もしくは除菌用の錠剤につけておく、などの方法があります。

保管方法も煮沸消毒した後は完全に乾燥させてから直射日光を避けて保管する必要があります。体内に直接触れるものなので、いつも清潔にしておかなければいけないのはなかなか手間がかかります。

ただし、このような月経カップのお手入れも慣れればさほど時間がかかるものではありません。洗い方や消毒の方法については以下の記事でもまとめているため併せて参考にしてください。

月経カップの消毒と洗い方|煮沸の方法や臭い取りについても

「洗浄やお手入れ、管理が面倒」のデメリットを挙げた人の主な意見は以下のとおりです。

・ 洗うのが面倒なところ。(滋賀県・20代・女性)

・ 毎回の洗浄や煮沸が面倒 (千葉県・20代・女性)

・ 使うたびに何回も洗わなくてはいけないのが大変だと思いました。(青森県・20代・女性)

外出時などは交換に手間がかかる

外出時などはカップの交換に手間がかかる点もデメリットの一つです。月経カップは経血を捨てて入れ直す作業(交換する作業)が必要となりますが、外出先だとこの作業がやや手間となります。

外出時にカップを交換する時は、トイレできれいに洗ってから再装着します。一つの方法として、空のペットボトルを常に持ち歩いていて、水を入れておきます。そしてトイレ内でカップに付着した経血を洗い流します。

トイレの個室内に手洗い場があれば楽なのですが、完備されていないことが多いのが現状です。赤ちゃんのおしり拭きやトイレットペーパーで拭き取るなどの方法をとっている方もいるようですが、荷物も多くなってしまったり時間もかかるのでやはり大変です。

「外出時などは交換に手間がかかる」のデメリットを挙げた人の主な意見は以下のとおりです。

・ 交換の際に手が血まみれになり、カップを洗える場所も限られてしまう。(千葉県・20代・女性)

・ 外出したときに交換するのに手間がかかること(東京都・20代・女性)

・ 自宅のトイレでならいいが、会社やお店など外のトイレでは使いにくい。(神奈川県・30代・女性)

衛生面のリスクがゼロではない

月経カップは使用時間を守って適切に使用していれば、衛生面で問題ないになることはほぼありません。

しかし、規定以上の長時間利用したり、手入れを怠ったりすると感染症などのリスクも出てきます。他の生理用品でも同様のリスクはありますが、月経カップは膣の中に入れるという特性上、特に清潔に気を配る必要があります。

手指を清潔にせず挿入したり、長時間つけたままにしておくと菌が増殖しやすくなります。まれではありますが増殖した黄色ブドウ球菌が原因で、TSS(トキシックショック症候群)という急性疾患を起こす可能性もあります。月経カップがいくら衛生的で安全に作られていたとしても、メーカーの推奨する装着時間をしっかり守って使用する必要があります。

また、月経カップをおりものに使うという人も中にはいますが、感染症などのリスクを考えると避けるべきと言えます。

月経カップを不衛生に扱うリスクの詳細については以下の記事でもまとめているので参考にしてください。

月経カップをおりものに使うのはNG?不衛生のリスクについても

「衛生面のリスクがゼロではない」のデメリットを挙げた人の主な意見は以下のとおりです。

・ 繰り返し使うので衛生面(神奈川県・20代・女性)

・ 衛生的ではないということ(長野県・30代・女性)

・ 体内に入れるものなので清潔に取り扱わなければいけない。しかし月経カップは扱うときに手が汚れるし、その手でまた体内に入れたりして本当に大丈夫なのか心配になる。さらに使用後に煮沸消毒をしなければいけないが、煮沸消毒をするための専用鍋とか用意しなければいけないのが本当に面倒です。(宮城県・40代・女性)

購入時にコストがかかる

月経カップの購入時のコストをデメリットと考える人もいます。

月経カップの値段は2,000円〜5,000円程度が多く、使い捨てナプキンと比較すると初期費用が高いです。

使い捨てナプキン(1枚あたり約20円)を1日に平均5枚使い生理期間が7日と仮定すると、1ヶ月で約700円程度になります。その差額は2,000〜4,000円程度となるので、なかなかに高コストです。

使い捨てナプキンと比べて長期的に使用できるメリットはありますが、購入したものが自分に合わなかった場合を考えると手痛い出費となってしまいます。

「購入時にコストがかかる」のデメリットを挙げた人の主な意見は以下のとおりです。

・装着が難しく感じ、また1個の値段が高い(広島県・30代・女性)

サイズを考えて購入する必要がある

月経カップの種類はバリエーションが非常に多いので、特に初心者の方はサイズ選びが難しいと感じるでしょう。これもデメリットの一つと言えます。

その種類はS〜Lなどのサイズ感はもちろん、柔らかさや月経カップを取り出すためのリングの形など本当にたくさんの種類があり迷ってしまいます。どのメーカーにもサイズガイドはありますが、本当に自分の身体に合っているのかは、実際に使ってみないと分からないことも多いです。

大きすぎたり小さすぎたりなど、合わないものを使い続けるのは難しいと思いますので、サイズ選びは慎重に行わなければなりません。通販で買うときはサイトの説明を、実店舗で買うときはスタッフさんのアドバイスなどをよく参考にするのが良いでしょう。

「サイズを考えて購入する必要がある」のデメリットを挙げた人の主な意見は以下のとおりです。

・ 膣のサイズが分からないので、自分に合うものを探すのが大変。(神奈川県・20代・女性)

月経カップをやめたほうがいい人や合わない人

月経カップをやめたほうがいい人や合わない人の例としては以下のようなものがあります。

・こまめに交換したり洗うのが面倒な人
・挿入するのに抵抗がある人
・外出や移動が多い人
・経血量が極端に多い人
・手が汚れるのが嫌な人

こちらもそれぞれ詳しく確認していきます。

こまめに交換したり洗うのが面倒な人

月経カップは「1日に何回も交換して洗うなんて面倒!」と思うズボラ気質の人にはおすすめできません。雑菌の増殖を防ぐためにも、月経カップは清潔な状態を保つのが必須です。

カップは毎回生理が始まる前と終わった後に煮沸消毒、もしくは除菌用錠剤に浸けて滅菌するのが一般的です。生理期間中も1日に1回はハンドソープなどで洗うのが良く、毎回取り出す際にも水洗いするのが一般的です。

使い捨ての生理用ナプキンやタンポンを使用する場合と比較すると手間がかかるので、「こんな面倒なことはやりたくない」と思う人には向かないでしょう。

「こまめに交換したり洗うのが面倒な人」はやめたほうがいいと回答した人の具体的な内容は以下のとおりです。

・ 手間をかけるのを面倒くさがる人(山口県・20代・女性)

・ カップを洗ったり、取り外したりする作業が手間に感じる人は向いていないと思います。(鹿児島県・30代・女性)

・ 再利用をするものに関しては、洗浄や消毒など手入れをきちんとしなければいけない。ナプキンのように使って捨てるという手軽さを好む人にとっては、月経カップは手入れが面倒で向かないと思う。(宮城県・40代・女性)

挿入するのに抵抗がある人

そもそも月経カップを挿入すること自体に強い抵抗がある人はやめた方がいいでしょう。挿入する際には指とカップを膣内に入れる必要があるので、特に性交経験のない人などは抵抗を感じる人も少なくありません。

また、カップを挿入すると痛みや異物感が気になりどうしても挿入が難しいと感じる人も中にはいます。抵抗があるにも関わらず、無理に月経カップを使う必要はありませんので、自分の身体に合った生理用品を使うことが大切です。

月経カップの使用の指標になるものとして、タンポンを抵抗なく使える人は月経カップでも違和感が少ない可能性が高いと言えます。

「挿入するのに抵抗がある人」はやめたほうがいいと回答した人の具体的な内容は以下のとおりです。

・ 腟内に挿入するのが抵抗ある人(神奈川県・20代・女性)

・ タンポンの苦手な人。初潮から間もない人。(宮城県・30代・女性)

・ 挿入が上手くいかないひと、違和感のある人。(富山県・30代・女性)

外出や移動が多い人

日常的に外出や移動が多い人にもやや不向きだと言えるでしょう。月経カップは経血を捨てたりカップ交換する必要があるため、トイレの利用が必須となってきます。

外出が多い場合、トイレにおける交換や入れ直しなどのまとまった時間をなかなか確保できないこともあります。また、移動が多く動き回る場合も月経カップがズレることにより漏れるリスクも出てきます。

スポーツ用の月経カップなどもあり、必ずしも相性が悪いわけではありませんが動き回ることが多い場合も注意が必要と言えます。

ただし、月経カップで漏れる原因は動きによるズレよりも、最初に入れていた位置が浅かったり長時間使っていたことにより経血量が多くなりすぎることがほとんどです。

月経カップで漏れる原因や対策などは以下の記事で詳しくまとめているので参考にしてください。

月経カップで漏れる原因5つと対処法を解説|位置が浅い場合や経血量の問題など

「外出や移動が多い人」はやめたほうがいいと回答した人の具体的な内容は以下のとおりです。

・ 出かけることが多い、トイレを短時間で済ませたい(千葉県・20代・女性)

・ 外出が多い人は不便かもしれません(東京都・20代・女性)

・ 立ったり動いたりすることが多い仕事をされている方には向いていないと思います。(福岡県・20代・女性)

経血量がかなり多い人

経血量がかなり多い人は、月経カップでも頻繁に交換する必要が出てくるためあまり向いていません。

一般的な人でも二日目などの多い日では2〜4時間に1回程度は交換する必要があり、月経量が多い人だとさらに短時間での処理が必要となります。

月経カップを正しく使っていても経血量が多い場合は漏れない保証はないので、経血量が多い人は他の生理用品を併用したり、完全に移行することも検討しましょう。

「月経量がかなり多い人」はやめたほうがいいと回答した人の具体的な内容は以下のとおりです。

・ 量が多い人や、サイズが小さい人は合わないと思う(神奈川県・20代・女性)

・ 経血量が多い人は不安を感じるので合わないと思います(神奈川県・40代・女性)

なお、月経カップでも耐え切れないほどの経血量がある人は、月経過多などの可能性もあるため婦人科やレディースクリニックで診てもらうことも検討しましょう。

手が汚れるのが嫌な人

経血で手が汚れるのが嫌な人も月経カップは不向きでしょう。月経カップを挿入する時には手指を使って膣内にカップを挿入するため、手が汚れてしまうのは避けられません。

長い付け爪やデコレーションパーツの多いジェルネイルなどをしている人も衛生面的にあまりおすすめできません。それだけではなく膣内を傷つけてしまう可能性もあるので注意が必要です。

「手が血まみれになるのは嫌」と強い抵抗感がある人は、避ける方が無難と言えます。

「手が汚れるのが嫌な人」はやめたほうがいいと回答した人の具体的な内容は以下のとおりです。

手が汚れるのが嫌な人。(千葉県・20代・女性)

月経カップを購入するのはデメリットなどを理解した上で|どこで買える?

今回の記事では月経カップをやめら理由やデメリット、やめたほうがいい場合などを整理してきました。

月経カップはデメリットもいくつかある生理用品ですが、正しく理解して使えばメリットも多く人によっては非常に使いやすいものとなります。

月経カップの購入先として、通販であれば総合通販サイトや月経カップメーカーのサイト、実店舗であればドラッグストアなどが人気となっています。

実際に購入してみたいと考えている人は購入先についてまとめた以下の記事も参考にしてみてください。

月経カップはどこで買える?ドラッグストアや通販など人気の購入先も

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