おまたカイロとは、布ナプキンにカイロを挟んでおまた(会陰部分)を温めるものです。
おまたカイロは冷え対策として女性の中で近年人気を集めていますが、このおまたカイロのやり方について、効果や注意点・デメリットも含めて徹底解説していきます。
おまたカイロはなぜ良いの?
普通人間の体は、心臓に近い部分が高温になります。
そのため、外気温にも大きく左右されますが、平均体温はお腹付近は37度前後ですが、末端の手足になると28度前後になるのが普通ですので、普段手をお腹に当てて、お腹が冷たいと感じたら下腹部が冷えている証拠です。
体が冷えることで内臓の機能が低下し、免疫力を下げ病気にかかりやすくなったり、下痢、月経不順、不眠、肩こり、頭痛などの体調不良を起こす原因にもなります。
特にデスクワークなどで長時間座っていたりすると下半身が冷えやすくなるため、股にカイロをあてる「おまたカイロ」で体の中心部分を温かくすることにより、効率よく体全体を温めることができます。
おまたカイロのやり方と作り方
おまたカイロの具体的な方法についてご紹介します。
おまたカイロには大きく2種類の方法があります。
- 布ナプキンにカイロをくるんで、布ナプキンをショーツに貼る
- ショーツの上から毛糸のパンツを履き、その上から張るタイプのカイロを張り付ける
自分の状況に応じて1と2のやり方を使い分けるのも良いかもしれませんが、1のやり方では生理中は難しいので、生理期間中は2のやり方をお勧めします。
股にはさむこともあり、小さめのカイロを選ぶ必要がありますが、「ミニ」と称して販売されているものがおすすめです。
また、デリケートな部分に使用しますので、比較的低温のカイロから使用を始めてみると良いでしょう。
おまたカイロのメリット|どんな効果が期待できる?
人気のおまたカイロですが、具体的にどんなメリットがあるのか見ていきましょう。
生理痛やPMSの症状を和らげる可能性
生理痛を悪化させる原因の一つに体の冷えの影響が挙げられています。おまたカイロは体を暖めることでこの冷えを改善することから、生理痛を軽減する可能性が考えられます。
また、月経前症候群(PMS)と呼ばれる、生理前になるとイライラしたり精神的に情緒不安定になったりする症状についても同様に冷えが一つの原因であり、これらの症状を改善させることも期待できます。
PMSの症状には体重増加などもあり、以下の記事のように生理前の体重は女性としてはなるべく避けたいところです。
冷えを改善することでこれらの症状も副次的に改善できる可能性がるため、体を温めるのは非常に重要と言えます。
夏で暑いからといっても、室内は冷房で冷えていたり、汗が冷えたりして自分が思っているよりもずっと体温が下がって身体が冷えていることもあります。
夏でも油断せずに冷え対策を行うことで、生理痛やPMSの症状は緩和させられる可能性があります。
足先まで温まる
腰にカイロを貼っても、なかなか足先まで温まらないという人は多いとおもいますが、おまたカイロをすることで足先までポカポカになるという声が多くあります。
足の付け根には太い血管が通っていますので、おまたを温めることによって下半身への血の巡りが良くなり、足先の末端まで温める効果が期待できます。
免疫力が高まる
人の身体は体温が少しでも下がると免疫力が落ちるとも言われています。
身体が冷えることで免疫力が落ち、ウイルスなどに対する抵抗力が弱まり、様々な病気になってしまうリスクが高まります。
身体を冷えから守ることで風邪などを防ぐ効果もありますので、なるべく身体を冷やさないことが大切です。
おまたカイロのデメリット
では、おまたカイロをするデメリットはあるのでしょうか。
考えられる要因をまとめてみました。
布ナプキンの洗濯が必要
布ナプキンにカイロをくるんで使用する場合、デリケートな部分に当たるわけですから、毎日布ナプキンの洗濯が必要になります。
布ナプキンの洗濯が面倒に感じる人は、ショーツのうえから毛糸のパンツなど厚手のものを履き、更にそのうえから使い捨てカイロを貼り付ければ洗濯の必要はないので楽かもしれません。
いずれにせよ、布ナプキンをショーツやその他の洗濯物と一緒に洗ってしまっても良いと考えている人は、あまり関係ないかもしれませんね。
カイロの購入費がかかる
カイロは使い捨てですので、その費用がかかるのはデメリットの1つかもしれません。
商品によっても異なりますが、安いものですと一枚あたり10円以下のものもありますので、あまり負担にならないものを見つけてみましょう。
トイレの際に面倒
トイレの際に落としてしまわないよう気を付けなければなりません。
基本的にショーツに布ナプキンで固定していたり、毛糸のパンツに貼り付けていれば落下の心配はないかもしれませんが、和式トイレなどは少し注意がいりそうですね。
おまたカイロの注意点|就寝時の使用、やけどに注意
おまたカイロにメリットを感じた方は是非試してみたいと思うかもしれませんが、事前に注意点も把握しておきましょう。
就寝時は使用しない
使い捨てカイロの平均温度は約41℃前後と言われていますので、41℃が持続すれば心地よい温度かもしれませんが、カイロは圧迫することで高熱になります。
睡眠時の体勢によっては60℃近くまで温度が上がることもあり、その状態で長時間肌に当てていると火傷をしてしまう可能性があります。
また、眠ってしまうと温度に対する感度が鈍感になり、熱くなっていても気が付きにくいので、就寝時にカイロを使用するのは避けましょう。
低温やけどに注意
就寝時の使用だけでなく、普段の使用でもやけどに注意する必要があります。
まず、肌へ直接当てることは絶対にやめる必要がありますし、薄いショーツの上から張り付けてもやけどの可能性は十分にありますので、厚手の毛糸のパンツなどの上からカイロを当てるようにしてください。
カイロを当てたすぐには温かみを感じず、時間がたったあとじんわりと温まってくるくらいの温度がちょうど良いと言えます。
カイロを圧迫すると高熱になることから、スキニーのように密着度の高いパンツを履いていると普段より高熱になる可能性もありますので、心地よい温度に感じなくなった場合は我慢せず使用を中止してください。
おまたカイロで体調管理を万全に
おまたカイロ自体はとても簡単で、日頃から冷えに悩んでいる女性にとってはメリットも多いのではないでしょうか。
たかが「冷え」と考えている人もいるかもしれませんが、実は身体が冷えていると様々な悪影響を及ぼしかねません。
あまり知られていないかもしれませんが、冷えがもたらすかもしれない悪影響は、以下の通りです。
- 免疫力が低下し感染症や病気にかかりやすくなる
- 生理痛やPMSの症状が悪化する
- 肩こり、頭痛などのマイナートラブルが起きやすくなる
- だるさやイライラが慢性化しうつ症状を引き起こす可能性も
特に生理痛やPMSなど生理の症状に悪影響を及ぼすのは、毎月生理がある女性にとっては大きな問題と言えます。
以下の記事でもまとめていますが、生理によって周りの人にも迷惑をかけてしまうケースもあるため、なるべくイライラなどの症状は避けたいものです。
おまたカイロに限らず体の冷えを改善するのはメリットがあります。
「冷えは万病のもと」といわれるほど侮れませんので、自分の体に冷えを感じている人は体を温める方法をいろいろ試してみるのもおすすめです。
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