普段はさほど気にならないことでも、生理前になると過剰に反応してしまって、いつもよりイライラしてしまう経験って女性なら誰でもあるのではないでしょうか。
生理前はイライラしがちですが、毎月くる月経のたびに友達にイライラしてしまっては、友人関係に悪影響を及ぼしかねません。
そこで、毎月生理前になると友達にイライラしてしまい悩んでいる人は、その原因と解決方法について手っ取り早い解決策を伝授しますので、是非お試しください。
友達にイライラする原因
以下のグラフを見ても分かるように、生理前にイライラを経験する女性は半数以上います。
引用:exciteニュース
これは「月経前症候群(PMS)」と呼ばれる症状の1つでもあり、「月経前症候群(PMS)」は、月経前の約3~10日の間に現れる精神的または身体的な症状の総称で、その症状については個人差があります。
【精神的症状】
- イライラ
- 急に不安になるなど情緒不安定
- 集中力がなくなりボーっとする
- 睡眠障害(不眠まはた過眠)
- めまい
- 食欲不振または過食
- だるい、倦怠感
【身体的症状】
- 腹痛、頭痛、腰痛
- むくみ
- 下腹部、乳房の張り
- 関節痛
- 体重増加
月経前症候群(PMS)が発症するそもそもの原因については詳しいことは分かっていませんが、排卵後から月経までに多く分泌されるプロゲステロンと呼ばれる黄体ホルモンに関わりがあると言われています。
生理前や生理中の女性が機嫌が悪くなったりイライラしたりすることはある程度仕方がないことと言えます。
ホルモンの影響であるため自分自身でコントロールできない面も多いため、安易に自分のせいと決めつけずに理論的な対処をすることも重要となります。
友達にイライラする場合に気を付けたいこと
身近にいる友人にイライラしてしまうことはあると思いますが、どんなにイライラしても最低限気を付けたいことがあります。
言ってはいけないことがある
やはり、どんなに仲が良く何でも言い合える仲だとしても言っていいことと悪いことがあります。
「親しき中にも礼儀あり」という言葉があるように、いくらイライラしたからといっても相手が傷ついてしまうようなことは控えましょう。
PMSの症状からくるイライラであれば、生理が終われば治まってくることがほとんどですので、その時腹が立ったとしても一呼吸おいて、気持ちを落ち着かせることができれば理想ですね。
後から後悔する行動は控える
先ほども伝えましたが、その時イライラしていてもPMSの症状であれば、生理が終わるころにはイライラが治まってくるのがほとんどです。
そのため、一時的なイライラで相手を無視するなど、後を引くような行動をとってしまうと、その後の友人関係にも影響が出てしまうので、後からのことを考えて行動するようにしましょう。
友達にイライラする時の解決方法
生理前にイライラしてしまうのはホルモンの影響ということもあり、ある程度は仕方がないことと言えます。
しかし、生理は毎月きますし、毎月のようにイライラしてしまっては自分の気持ちももたないし、友人も気を遣ってしまうかもしれません。
生理前に友達にイライラしてしまったときの解決方法をいくつかご紹介したいと思いますので、今後の友人関係が心配な人は是非試してみてください。
生理前は友人と距離を置く
普段から結構近い距離で友達と接している場合は、普段何気ない会話だったとしても生理前はイライラしてしまうこともあります。
そんな時は、生理前はいつもより少し友人と距離を置いて接してみるのも良いと思います。
もちろん接触を控えれば、イライラする場面に出くわす機会も減るわけですから、お互いにとって良いのではないでしょうか。
根本原因のPMSを緩和させる
生理前にイライラしてしまうのはPMSが原因ということが分かっています。
PMSを緩和させるには、規則正しい生活を心がけ、食生活も見直すことで多少改善することもありますし、症状が重い場合は、薬でも治療が可能です。
PMSの治療には低用量ピルを使用することが多いですが、低用量ピルは医師の処方が必要になりますので、手軽に手に入らないというデメリットがあります。
しかし、低用量ピルの服用はPMSの緩和にはかなり効果が期待でき、PMSの改善以外にもメリットがありますので、PMSの症状を少しでも良くしたいと考えている人は、一度婦人科やピルを取り扱っているクリニックで相談してみるのも良いでしょう。
自分の気持ちを正直に伝える
友達が女性であれば、同じように生理を経験しているはずなので、生理前のイライラを理解してくれると思います。
今自分は生理で普段よりイライラしているんだ、ということを正直に伝えることで、相手も自分の気持ちを理解してくれるかもしれません。
仮に友人が異性だったとしても、「生理前はイライラしているけど生理が終わればイライラが治まるから、それまではそっとしておいて欲しい。」などと、正直に伝えることで、自分自身も気持ちが楽になると思います。
ストレスを発散することを心がける
PMSの症状を緩和させるためには、ストレスをため込まないことも大事な要因の1つです。
生理痛などがあってなかなか体を動かすのが億劫になりがちですが、体を動かすことで全体の血のめぐりが良くなり、生理痛が緩和することもあります。
また、生理中は体が貧血気味ということもありますので、激しい運動はあまりお勧めできませんが、軽いストレッチや体操、ウォーキングなどは気分も晴れますし、お勧めです。
噂レベルの対処法はやらない
自分のイライラを解消したい場合でも噂レベルのことはやらないようにしましょう。
例えば生理を遅らせるため、生理を遅らせるという噂がある食べ物を大量に摂取するなどです。
以下の記事でもまとめているとおり、大豆は大豆イソフラボンによりホルモンバランスに影響を与える可能性はありますが、生理の来る・来ないを簡単にコントロールできるものではなく、悪影響の方が懸念されます。チョコに関しては特に明確な根拠もなくこちらも大量摂取は身体への悪影響も懸念されるため避けましょう。
生理の症状への対処は基本的に医療の分野になるため、噂レベルの情報を安易に試さないよう注意しましょう。
友達にイライラするのも生理前はある程度仕方がない
毎月友人にイライラしてしまい、中にはそんな自分が嫌で自己嫌悪に陥ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、PMSの症状というのは自分でコントロールが難しく、あまり思い詰めてしまうとさらに症状が進行し、「月経前気分不快障害(PMDD)」と呼ばれる病気に発展する可能性もあります。
「月経前気分不快障害(PMDD)」とは、「月経前症候群(PMS)」がさらに進行した精神症状のことを言い、「月経前症候群(PMS)」は婦人科で診療が可能ですが、「月経前気分不快障害(PMDD)」になると精神科を受診する必要があります。
そのため、ある程度は仕方がないと思うことも必要ですし、PMSの症状は薬でかなり症状を軽くすることが可能ですので、イライラなどのPMSの症状で悩んでいる人は、症状が深刻になる前に医療機関を受診してみてくださいね。
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