生理前に体重が増えて、焦ってしまっていませんか?
体重が増えるとしても、どのくらいが正常の範囲内か分からなくて不安に感じる人も少なくないはずです。
そこで、生理前に太るのは何キロまでが普通と言えるのか、確認していきましょう。
生理前に太るのは何キロくらいが平均?
生理前に体重が増える人の多くは1kg前後が平均値と言われています。
実際に生理前にどのくらい体重が増えるのか、一般女性26人にアンケートを取ったところ、このような結果になりました。
やはり多くの女性は生理前に1kg前後は体重が増えるケースが多く、1kg以下と1〜2kgの人が8割以上となり2kg以上増加する人も一定数いるという内容となりました。
今回のアンケートは母数がそこまで多くはありませんでしたが、やはり生理前は多くの女性に体重増加の傾向があり、1〜2kg程度増えるのは許容範囲と言えそうです。
この結果から生理前の多少の体重増加はあまり気にする必要はないと言えるでしょう。
ただし、あまりにも体重の増減が激しかったり普段見られない症状も伴うような場合は、以下の記事でもまとめているとおり卵巣や子宮、甲状腺やメンタル等の疾患の可能性もあります。このような場合は念の為病院の受診も検討しましょう。
生理前に太るというメカニズム
太りやすくなる原因は、生理前から生理中にかけて女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が大量に分泌されることで、体は妊娠初期と似た状態になるためです。
その結果、栄養や水分を溜め込もうとして、体内の水分量が増えることで体重が重くなってしまうことがあります。
しかし、これは自然な現象で、多くの場合は生理が終われば体重も元に戻ります。
脂肪分が増えて体重が増加しているわけではないので、「太る」という考え方ではなく、ただ単に栄養や水分を蓄えて体重が重くなったということですので、太ることを心配してダイエットなどはする必要はありません。
また、生理前はプロゲステロンという女性ホルモンの影響で、低血糖に近いような状態になり、普段よりお腹が空いたり、甘いものが食べたくなるということもあります。
そのため、食欲増加により、ついつい食べ過ぎてしまい体重増加に繋がるということもあり得ます。
生理前に太るのを抑えるポイント
生理前に太るのは生理現象で自然なことなんだとわかっていても、できることなら体重増加は押さえたいですよね。
そこで、ついつい生理前に増えてしまいがちな体重を増やさないためには、どのようにしたら良いのか見ていきましょう。
食べるものを見直す
生理前は甘いものやしょっぱいものなど、比較的カロリーの高いものがほしくなる傾向にあります。
体重が増えるのを抑えるためには、その食欲をぐっと我慢して食べるものを野菜中心のものに見直すと、体重抑制の効果が期待できます。
また、ごはんやパン、ラーメンなどといった炭水化物はなるべく控えて、カロリーが低く、お腹が膨れるものを見つけてみましょう。
【低カロリーでお腹がいっぱいになる食べ物リスト】
- サツマイモ
- 豆腐、おから
- こんにゃく・白滝
- 鶏肉(ただし調理方法による)
- 野菜・果物
つい食べ過ぎてしまった場合は翌日でコントロール
どうしても食欲に負けてしまう日もあると思います。
生理前は妊娠初期と同じような状態になり、赤ちゃんを育てるための準備をしているようなものなので、食欲が増してしまっても仕方がないことです。
ついつい食べ過ぎてしまった人は、翌日でコントロールしてみましょう。
ただし、生理中は出血を伴いますので、どうしても貧血になりやすい傾向にあります。
絶食、断食といった無理なダイエットをするのではなく、カロリーを抑えた野菜中心の食事にするなど、身体に負荷のかからない方法でコントロールすることが大切です。
塩分を控えめにする
生理期間中はどうしてもむくみやすく、その結果太ったように感じてしまう人もいると思います。
むくみを抑えるためには塩分を控えたり、カリウムを多く摂取することでむくみ防止に繋がります。
【カリウムを多く含む食品リスト】
- ほうれん草
- 順菊
- かぼちゃ
- バナナ
- いちご
- アボカド
- 大豆
- 枝豆 など
生理後の痩せやすい期間を待つのもあり
生理前に太るのを抑えるポイントを上げましたが、ホルモンバランス上どうしても太りやすい傾向となります。
そのため、生理前はあまり無理をせず生理後の痩せやすい時期に合わせて体重を落とすという方法もあります。
生理周期の中でも「低温期」と呼ばれる以下の時期が痩せやすい時期に当てはまります。
- 生理開始から生理終了までの約7日間(=生理期間)
- 生理終了から排卵までの約7日間
上記の時期はホルモンバランス的に体重を落としやすい傾向があるため、努力する場合はこの時期に絞るのも良いでしょう。生理後のダイエットに関しては以下の記事で詳しくまとめているため併せて参考にしてください。
生理後ダイエットで何キロ痩せる?生理周期の特徴を把握して効果的な方法を
生理前に太るのを抑えたい!ダイエットはOK?
生理前に太る現象をどうしても抑えたいがために、ダイエットを考えている人もいるかもしれません。
基本的に生理が始まってしばらくすると、プロゲステロンの分泌が徐々に減ってくるので食欲も収まってきますし、体重も元に戻ってくることがほとんどです。
生理になって体重が増えてしまった!と焦る必要はなく、生理が終わる頃までしばらく様子を見てみましょう。
生理が終わってしばらくしても体重が戻らない場合は、いつもより多く食べ過ぎたり、運動量が少なかったり、便秘が続いているのかもしれません。
そういった場合は、ダイエット運動を取り入れてみたり、食事を見直してみるのも良いかもしれません。
生理中は身体的だけでなく、精神的にも不安定な状態にありますので、あまり生理期間中に無理なことをしすぎると、違う影響を引き起こしかねません。
無理なダイエットだったり、過度な食事制限をした結果、月経不順になってしまったという実例もありますので、生理前に太ったからと言って焦ってダイエットするのは正直お勧めできません。
生理が終わってしばらく自分の体の様子を見てから判断してみましょう。
生理前に太るのを抑えたい人は基礎体温も効果的
基礎体温とは、毎朝体を起こす前のタイミングで体温を測定して、排卵や生理日を体温によって予測できるもので、基本的には「低温期」と「高温期」に分けられます。
〈低温期〉
性周期が28日の場合、生理開始から排卵までの約14日間が低体温期にあたります。低体温期はさらに2つに分けられ、以下とされています。1.生理開始から生理終了までの約7日間(=生理期間)
2.生理終了から排卵までの約7日間〈高温期〉
高温期は排卵から次の生理がはじまるまでの約14日間をさします。高温期も2つの時期にわけられ、以下とされています。3.排卵からの約7日間
4.次の生理の1週間前にあたる約7日間引用:Oggi
この高温期にあたる期間が、痩せにくくなる期間でもありますので、基礎体温をつけて高温期の食事を見直してみるのも1つの手かもしれませんね。
生理前に太るのは気にしすぎない
生理前に太ってしまうのは自然な現象で致し方がないことです。
むしろ体重が増えたりするということは、妊娠する準備ができているということなので、今後妊娠を考えている女性にとってはプラスに捉えても良い現象なのではないでしょうか。
それに基本的には生理が終わるとともに体重も元に戻るケースがほとんどなので、あまり気にしすぎず良い体調を保つことを注力するのが良いでしょう。
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