生理中に機嫌が悪いときの対処は?症状や原因についても

生理

生理中ってどうしても機嫌が悪くイライラが解消できないことってありませんか?

多くの女性が生理中のイライラを経験したことがあると思いますが、中には全然イライラしていないように見える人もいて、冷静になると「自分だけがこんなに機嫌が悪くなるのでは?」と落ち込んでしまう人もいると思います。

生理中にどうしても機嫌が悪くなり、自分でコントロールができないと悩んでいる人に向けた記事の内容です。

生理中に機嫌が悪くなる症状

生理中は機嫌が悪くなるだけでなく、以下の症状が出ることがあり、体や心の不調があるために、結果的に機嫌が悪くなってしまうこともあり得ます。

身体的症状
頭痛、腰痛、乳房痛、胃痛、にきび、疲れ、体重増加、むくみ、など
精神症状
イライラ、倦怠感、孤独感、ぼーっとする、憂鬱、泣きたくなる、など

これらの症状は、PMS(Premenstrual Syndrome:月経前症候群)と呼ばれるもので、排卵後から生理前にかけて起こります。

日頃からではなく、生理期間のみに特定されて上記のような症状が出る場合は、PMSと診断されるケースが多いです。

また、PMSより精神症状が重く、強い絶望感に襲われたりするような場合は、特に「PMDD(Premenstrual Dysphoric Disorder:月経前不快気分障害)」と呼んで区別しています。

PMDDの場合は精神的な症状が強いため、婦人科ではなく精神科を受診して治療を行うことがあります。

生理中に機嫌が悪くなってしまう原因

生理中に起こる不調、PMSやPMDDについては、原因やメカニズムは明らかにはなっていません。

しかし、多くの場合、ホルモンバランスの変化から、人によっては体や精神面に影響が出るものと言えます。

生理中に機嫌が悪くなってしまっても、生理が終われば嘘のように治ってしまうことがほとんどです。

そのためコロコロと気分が変わり自分自身も嫌な気持ちになることもあれば、周囲の人に悪い印象を与えてしまうということもありますよね。

しかし、前述のとおりこれらの現象はある程度仕方ないものであり、女性であれば多かれ少なかれ症状がある人が多くいます。

別の記事でもまとめていますが、半分以上の女性は勉強や仕事が手につかない経験をしたことがあるというのが生理の実情です。

生理中に勉強できない|眠い状態やイライラの対処法は

周りの方も少なからず理解してくれる人が多いため、正直に周りの人に状況を伝えるのも悪いことでありません。

続いて、生理で機嫌が悪くなってしまう時の対処法について見ていきましょう。

生理中に機嫌が悪いときの対処を4つ紹介

生理中に機嫌が悪くなってしまうPMSなどの症状を緩和する4つの方法について細かく見ていきましょう。

体を休める

機嫌の悪さは体調不良からきていることもあります。

生理中はよくわからないものの、だるかったり眠たかったり、とにかく体が重いといった症状が出やすいです。

そのだるさから、普段であれば軽いフットワークでも、生理期間中は返事をすることさえ億劫に感じることもあります。

体の不調を感じたら、何よりも体を休めて横になるのが1番です。

最近では、会社でも「生理休暇」を採用しているところもありますので、そのような福利厚生を利用するのも1つの手です。

ホルモンバランスと整える食生活

ホルモンバランスを整えるためには、食事も大切な要素になります。

ホルモンバランスを整えるポイントは以下の通りです。

血糖値をゆっくり上げてイライラを抑える

血糖値が安定しないと、眠気やイライラを引き起こしたり、倦怠感が続いてしまったり、何かと精神面に不具合を生じさせます。

血糖値は食後に緩やかに上がって、緩やかに下がり、3~4時間後に空腹時とだいたい同じ値になるのが正常の動きですが、これが急激に変化してしまうと、突然イライラしてしまったり、やる気の出ない倦怠感を感じる原因となってしまいます。

以下の3つが血糖値を安定させるポイントになります。

  1. 夕食を食べすぎない
  2. お菓子など甘いものを摂りすぎない
  3. 野菜を多めに食べるようにする

これらを日頃の食生活に取り入れることで、イライラが改善する可能性があります。

刺激物はなるべく避ける

カフェインは、脳を刺激して集中力を高めるホルモンを分泌させますので、イライラの原因となってしまう可能性があります。

また、香辛料などの刺激が強いものを食べて、腹痛や胃痛が増す可能性もありますので、生理期間中に体調が悪い場合はあまりお勧めできません。

刺激物をなるべく避け、イライラや情緒不安定を和らげるビタミンB6、カルシウム、マグネシウムを摂取するように心がけましょう。

ビタミンBが豊富に含まれる食べ物

  • 赤身の魚や、ヒレ肉やささみなどの脂が少ない肉類
  • バナナ
  • パプリカ
  • さつまいも
  • 玄米
カルシウムが豊富に含まれる食べ物

  • 牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品
  • 豆腐や納豆などの大豆製品
  • 海藻類
  • 骨ごと食べられる小魚
マグネシウムが豊富に含まれる食べ物

  • アーモンド・カシューナッツ・落花生などのナッツ類
  • 豆腐や納豆などの大豆製品
  • 干しひじき
  • 干しエビ
  • 玄米

アルコール・塩分は控える

PMSの症状の中には「むくみ」や「頭痛」「腹痛」があります。

塩分やアルコールをたくさん摂取してしまうと、それらの症状が悪化し、精神的にも辛くなってしまいます。

生理期間中、機嫌が悪い自分が嫌だと感じている人は、まず体調を良くすることから考えていきましょう。

適度な運動をする

生理で体調が悪い場合は無理に動く必要はありませんが、どうも気分が晴れないときは適度に運動することもお勧めです。

実際、じっとしているときにお腹が痛いと感じていても、体を動かしているときは腹痛が気にならないといった声もあります。

ストレッチや散歩程度の運動でも気分が変わることがありますので、是非お試しください。

低用量ピルで治療する

食事を見直しても、運動をしても、どうしてもイライラがおさまらない場合は、低用量ピルを処方してもらい治療するのも1つの手です。

低用量ピルは避妊目的に使用するイメージがあるかもしれませんが、PMSや生理痛の緩和や子宮内膜症の治療に使用されることがあります。

実際に、低用量ピルを服用することで、生理痛は劇的に楽になりますし、経血量も減りますので、生理自体がとても楽になります。

その結果、体調も今までよりも良くなり、機嫌が悪くなるほどイライラしないということが多々あります。

PMSの治療目的で低用量ピルを希望する場合は、保険が適用されることもありますので、自己負担額が比較的安く済みます。

どうしても生理期間のイライラで悩んでいる人は、一度ピルを取り扱っているクリニックで相談してみることも検討してみましょう。

噂レベルのことは試さない

生理に関しては体調に直接関わり将来の妊娠などにも影響する重要なことです。

噂レベルで科学的根拠のないようなことは避けるべいです。

具体的には生理を早く終わらせる方法として「経血を意識的に出す」「過度な運動をする」と言った噂もありますが、いずれも科学的根拠があるようなものではありません。これらについては以下の記事でもまとめています。

生理を早く終わらせる方法や運動はある?噂があるものを確認

基本的に生理が始まったら、できれば生理が始まる前から体調を整えて正しい生理期間を過ごすのが最も早く終わらせる方法と言えます。

自分の体調のことなので周りの噂に振り回されないよう注意しましょう。

生理中に機嫌が悪いのは自分だけじゃない

生理中、感情がコントロールできずイライラする自分が嫌になることもあるかもしれません。

実際に、PMSと診断されるほど症状が強く出るのは、女性の約5.4%程度だと言われています。

そのため圧倒的に多くの女性が生理期間中でも普通に生活しているように見えるかもしれませんが、PMSと診断こそされないものの、生理期間中に何かしらの不調を訴える女性は多いとされています。

基本的には女性の多くが経験するこの精神状態ですので、みんな気持ちはわかります。

ただ、それが毎月続いてしまうと周りも嫌な思いをしたり、自分も自己嫌悪に陥ってしまい負のループとなってしまいます。

それを避けるためにも、まずは簡単にできる食生活の見直しや、適度な運動を心がけてみて、それでも改善が難しいようであれば低用量ピルなどの薬を使用して治療してみるのが良いのではないかと思います。

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