布ナプキンを衛生的に使う上で布ナプキンのつけ置きは効果的ですが、間違えると雑菌繁殖の原因ともなります。
今回の記事では布ナプキンのつけ置き洗いの基本的な方法や、布ナプキンユーザーに聞いた衛生的に洗濯するための工夫点などを確認していきます。
布ナプキンは基本はつけ置き洗い
布ナプキンは経血などの汚れがつくため、洗濯機にかける前につけ置き洗いをするのが一般的です。
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step1水やぬるま湯で軽く手洗い
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step2つけ置き洗い
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step3洗濯機で洗う
上記のような3ステップが布ナプキンの基本的な洗濯方法となります。
実際に布ナプキンを使用しているユーザー20人に対して、布ナプキンの洗濯で「つけ置き」洗いは行っていますか、というアンケートを取った結果は以下のとおりとなりました。
70%の人がつけ置き洗いを行なっているという結果であり、実際のユーザーでもつけ置き洗いをするのが一般的と言えます。
このように布ナプキンを使う上ではつけ置き洗いについて正しく理解しておくのが大事と言えます。
布ナプキンのつけ置きの方法や時間|やり方を間違えると雑菌繁殖の原因に?
布ナプキンのつけ置きには以下の2点を用意しましょう。
①つけ置きする容器
一般的なバケツなどで構いません。
家族などに同居人がいて中を見られたくない場合は蓋付きのものだと便利です。
その他、布ナプキンはシミなどを落とすため煮洗いをすることがありますが、この際にホーロー容器などが向いています。
そのためつけ置き容器として煮洗いもできるホーロー容器を用意するのも悪くありません。ホーロー容器はプラスチック容器よりも劣化しにくく臭いなどもつきにくいメリットがあります。
ホーロー容器の特徴については以下の記事でも詳しくまとめているため、併せて参考にしてください。
布ナプキンをホーロー容器で洗う理由|汚れがつきにくいなどの特徴も
②洗剤
洗剤はアルカリウォッシュ(セスキ炭酸ソーダ)、重曹、酸素漂白剤などが候補となりますが、おすすめはアルカリウォッシュです。
アルカリウォッシュは重曹よりも血液の汚れなどを落とすことが得意であり、消臭の効果も期待できます。
つけ置きの注意点|時間は長くても1日程度
つけ置きで避けたいのが、洗剤の入れ忘れや意図的な不使用です。
洗剤を入れずに水やぬるま湯だけでつけ置きすると雑菌繁殖の原因になります。必ず洗剤を入れた上でつけ置きをしましょう。
また、つけ置きの時間にも注意が必要です。短すぎると効果が薄く、あまりに長時間放置すると雑菌繁殖の可能性があります。つけ置きの時間は最低でも2、3時間程度〜長くても1日以内を目安にするのが良いでしょう。
また、50〜60℃以上のお湯では経血が固まり落ちにくくなります。40℃以下のぬるま湯か水で洗うようにしましょう。
衛生的に洗濯するために気をつけることは?
実際の布ナプキンユーザーに対して、布ナプキンの洗濯において衛生面で気をつけている点のアンケートで得られた主な回答を紹介していきます。
つけ置きをしっかりする
・ つけおきして、手洗いしている (20代・女性)
・ ぬるま湯とセスキ炭酸ソーダの粉を使用して浸け置きしてから洗濯している。 (20代・女性)
・ つけおきしてから洗うと時間がかからず簡単です。 (20代・女性)
前述のとおり、つけ置きをしっかりすることで衛生的な洗濯をしているという意見が多く見られました。
特に問題がなかればまずは基本に忠実につけ置き洗いをするのがおすすめと言えます。
使用する洗剤に気をつける
・ 抗菌作用のある洗剤で洗ってる (30代・女性)
・ つけおきする際に、抗菌効果のあるアロマオイルを垂らしています。 (40代・女性)
・ なるべく早く手洗いして、クエン酸で30分以上は漬け置きする。 (40代・女性)
洗うときの洗剤に気をつかっている意見もいくつか見られました。菌の繁殖が特に気になる場合は抗菌作用があるものを使うのも良いでしょう。
クエン酸は衛生面というよりは、柔軟剤の代わりとしてナプキンを柔らかくする効果が期待できます。
経血の汚れに特に気をつける
・ 経血が残らないように丁寧に落ちるまで洗っています (20代・女性)
・ 洗濯機で洗う前にしっかり経血を落とす (30代・女性)
・ 経血をしっかり落としてから洗濯をしていた (30代・女性)
布ナプキンの衛生面で気になるのはやはり経血の汚れです。
経血が残らないようにしっかり落としてから洗濯をするという意見も多く見られました。
乾燥に注意する
・ 当たり前だが洗ったものはすぐ乾かす。ほっておいては雑菌が繁殖するので。 (40代・女性)
・ しっかり乾かさないと臭う時があるので晴れた日にしっかり干します (30代・女性)
・ その日のうちに手洗いしてよく乾かすこと。 (30代・女性)
衛生面ではしっかり乾燥させるということも重要になります。
半乾きのままだと雑菌が繁殖する原因ともなるため、洗濯と共に乾燥にも気をつけるようにしましょう。
また、その他にも布ナプキンで不衛生にならないための対策として、こまめに取り換える点や熱処理をする方法などがあります。洗濯の面に限らず布ナプキンを衛生的に利用する方法などは以下の記事でも紹介しているため参考にしてください。
以上、実際の布ナプキンユーザーによる衛生的に洗濯するために気をつけている点を紹介しましたが、まずは基本に忠実に洗濯をするのが大事です。
使用済みの布ナプキンは軽い手洗いの後、つけ置きをして洗濯機で洗うという洗濯方法を行えば衛生面で問題になることはあまりありません。
しっかり洗濯を心がけ快適な布ナプキン生活を送れるようにしましょう。
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